Built on a passion for Innovation & Quality

新たな旅立ち

2004年、リコは楽器アクセサリー品の世界的メーカー、ダダリオ社の傘下に入りました。経営に当たるダダリオ社は、イノベーションと品質のあくなき追及により、成功を勝ち取ってきました。研究開発部門は、ダダリオ社最大の資産の一つであると言えます。ジェイムズ・ダダリオが率いるエンジニアリング部は、関連する分野で数々の重要な生産技術、製品の特許を取得しています。

1960年代後半になり、次の世代であるジョン・ダダリオJr.が経営に加わり、ダダリオ社の歴史に新しい1ページが誕生しました。ジョン・ダダリオSr.の5人の子供たちは早い時期から弦の製作に関わってきました。父や祖父の世代がそうであったように、家業を手伝ってきたのです。子供たちは、夜キッチンのテーブルを囲んで、人気テレビコメディーを見ながら弦を巻くのを手伝ったことを今でも覚えています。

技術革新と品質を追求し続けるダダリオ社は、買収後のリコ社の新技術と品質管理に数百万ドルを投入しました。ケーンの栽培からリード製作機まで、リコ社から受け継いだあらゆるプロセスを再構築したのです。

品質と、芸術性を重視するダダリオ社は、楽器奏者に革命をもたらしました。リコは今日、世界最高峰の交響楽団、音楽大学、ジャズクラブなどで活躍する、あらゆるクラリネット、サクソフォーン奏者に選ばれるリードになりました。

2006年、ダダリオ社は世界で最も精巧な、全自動リード加工機DRM(デジタルリードメイキングマシーン)を開発しました。DRMの誤差は、人間の毛髪の太さ以下と定められ、マウスピースのテーブルに平らに収まり、完全に密着するように表面を磨き、滑らかに仕上げます。